長かった夏休みも終わりが近づいてくると、「また学校(園)に行きたくない」と子どもがぽつりと言い出すこと、ありませんか。我が家でも毎年この時期になると、朝の支度中に子どもの表情が曇る日が増えてきます。

夏休み中は生活リズムがゆるみがちで、家族で過ごす時間もたっぷりあった分、集団生活に戻ることへの不安やさみしさが大きくなるのは、ある意味自然なことだと思います。私自身も働きながら子育てをしていて、「行き渋りにどう向き合えばいいのか」と毎年試行錯誤してきました。

大切なのは、子どもを無理に励ましたり急かしたりするのではなく、少しずつ生活リズムと気持ちの両方を整えてあげることだと感じています。今回は、我が家で実際に効果があった、新学期の行き渋りを防ぐための5つのコツをご紹介したいと思います。

目次

なぜ夏休み明けに行き渋りが増えるのか

夏休み明けは、大人が思っている以上に子どもにとって環境の変化が大きいタイミングです。起床・就寝時間の乱れ、友達と離れていた期間、家族との時間が減ることへの寂しさなど、いくつもの要因が重なります。

とくに小さな子どもほど、こうした気持ちの変化を言葉でうまく説明できません。「行きたくない」という一言の裏には、「眠い」「疲れた」「ちょっと不安」など、いろいろな気持ちが隠れていることが多いように感じます。

我が家でも、頭ごなしに「わがまま言わないの」と言ってしまいそうになることがありますが、まずは変化への戸惑いだと理解してあげることが、対応の第一歩だと考えています。

また、夏休み中は「今日は何をして遊ぼうか」と自分で選べる時間が多かった分、決められたスケジュールで動く集団生活に窮屈さを感じてしまう子もいるようです。行き渋り=甘え、と決めつけずに、環境の落差に戸惑っているだけかもしれない、という視点を持つようにしています。

コツ1:始業の3〜4日前から生活リズムを戻す

一番効果を感じているのが、始業日ギリギリではなく、3〜4日前から少しずつ起床・就寝時間を平常運転に戻していくことです。いきなり夏休みモードから切り替えようとすると、子どもも大人も体がついていきません。

我が家では、就寝時間を1日15分ずつ早める、朝も同じように少しずつ起こす時間を早めるようにしています。急に変えるよりも、体への負担が少なく、朝の機嫌も安定しやすいと感じています。

あわせて、夜のスマホやタブレットの時間も少しずつ短くしていくと、寝つきがスムーズになりやすいのでおすすめです。朝食も夏休み中より少し早い時間に切り替えておくと、当日バタバタせずに済みます。

我が家の場合、いきなり「明日から早起きね」と伝えるとかえって反発されてしまうので、「〇日から幼稚園モードにしていこうね」とカレンダーに印をつけて、家族全体で意識を合わせるようにしています。子ども自身も見通しが立つことで、少しずつ気持ちの準備ができるようです。

コツ2:「聞く」時間を意識的につくる

行き渋りのサインが出てきたときは、アドバイスよりもまず「聞くこと」を優先するようにしています。「学校(園)の何がいやなの?」と聞いても答えが出てこないことも多いので、寝る前や車の中など、リラックスしたタイミングで雑談の延長として聞くのがコツです。

「最近こんなことがあったよ」と子どもが話し始めたら、否定せずにまず最後まで聞くようにしています。解決策をすぐに提示しなくても、「聞いてもらえた」という安心感が、子どもの気持ちを軽くしてくれるように感じます。

共働きで忙しい時期ではありますが、夫婦で意識的にこうした時間を作るようにしてから、朝の様子が落ち着いてきたように思います。話す内容が学校のことでなくても構わないので、「今日は何して遊んだの?」といった軽い会話から始めて、子どもが自分から話したくなる雰囲気を作ることを心がけています。

コツ3:持ち物準備を一緒に進めて見通しを立てる

新学期は、体操着や上履き、教材など準備するものが多く、直前になって慌ただしくなりがちです。持ち物準備を子どもと一緒に進めることで、「もうすぐ始まる」という心の準備にもつながると感じています。

我が家では、始業日の2〜3日前にカレンダーを見ながら「明後日から幼稚園だね、何を持っていく?」と一緒に確認するようにしています。見通しが立つことで、当日の不安が和らぎやすくなるようです。

朝の支度に時間がかかりすぎると、それだけで親子ともに気持ちが焦ってしまいがちです。時短グッズをうまく取り入れて、朝の準備をスムーズにしておくのもおすすめです。

コツ4:小さな楽しみを新学期に用意しておく

行き渋りへの対応として、「頑張って行く」だけでなく「行った先に楽しみがある」と思えるようにする工夫も効果的だと感じています。友達と久しぶりに会えることや、新学期ならではのイベントなど、ポジティブな話題を意識的に会話に出すようにしています。

我が家では、始業日の帰りに子どもの好きなおやつを用意しておく、休みの日に小さなご褒美の予定を入れておく、といった工夫をしています。大げさなものでなくても、「今日を乗り越えたら楽しみがある」という気持ちが、朝の一歩を後押ししてくれるようです。

コツ5:行き渋りが続くときは無理せず相談する

生活リズムを整えたり、話を聞いたりしても行き渋りが長引く場合は、無理に登校・登園させることにこだわりすぎないことも大切だと感じています。子どもによっては、環境の変化に慣れるまで時間がかかることもあります。

長期間にわたって行き渋りが続く場合や、体調不良を伴う場合は、担任の先生やスクールカウンセラー、かかりつけの小児科医など、専門家に相談することをおすすめします。家庭だけで抱え込まず、周りの力を借りることも、親としてできる大切なサポートのひとつだと思います。

まとめ

夏休み明けの行き渋りは、多くの家庭で経験する自然なことです。生活リズムを少しずつ戻すこと、子どもの話にじっくり耳を傾けること、見通しを立てて安心感を持たせることなど、できることから少しずつ取り入れてみてはいかがでしょうか。

朝の準備をスムーズにする時短グッズも、忙しい新学期シーズンには心強い味方になってくれます。よろしければ、こちらの記事も参考にしてみてください。

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子どもも大人も無理をしすぎず、家族のペースで新学期をスタートできるよう、一緒に乗り越えていきましょう。